vol.60 12月13日は事始め

 カレンダーが残り1枚になると、人並みに気忙しく年末モードに
 入ってしまうのが、毎年のこととなっています。
  お正月も真近。、あらためてお正月の準備は、いつから始めるものなの
 かを考えてみました。古くからの習わしによれば、12月13日から28日 
 の間にするものとされています。
 12月13日は「事始め」と呼ばれ、神社や寺社では、この日にすす払いを
 し、新年の準備を始めるのです。
  一般の家庭では、この日に決めることはなかなか難しいと思いますので
 28日までの都合の良い日でもよいのではないでしょうか。但し29日は、 
 苦が付く日、二重苦などといって忌み嫌います。ですから、お餅の準備
 も、おせちの仕度も28日にするものとされてきました。
 門松、繭玉などの正月飾りも30日、31日は、「一夜餅」、「一日飾り」とされ、
 避けられたようです。
  
  現代ではそう堅苦しく考えなくても良いのでしょうが、飾りものやお餅
 などは、7日に片付けることに、なっています。1日から7日までを「松の内」
 と呼び、一応正月気分に区切りをつける意味があったように思います。

  前回、「かまぼこの日」について書きましたが、おせち料理に紅白の
 かまぼこはつきものは、ナゼでしょうか?
 まず、同じ食品で紅白のものは珍しいこと、特に赤いかまぼこは、「日の出
 かまぼこ」と呼ばれ、大変おめでたい食べものなのだったのです。そもそも
 板つけかまぼこの形そのものも、丸い太陽が昇る姿に見立てたものでした。
 かまぼこは、今で言うインスタント食品であり、ファストフィッシュであり、何よりも
 保存性に優れた食品だったからです。   
 「祝肴三種」といわれる、黒豆、田作り、数の子も、それぞれに意味があり、
 保存性の高いものです。”まめに元気で、豊作・五穀豊穣、子孫繁栄を祈る”
 という意味が込められています。

  ところで、かまぼこは何故、板についているのでしょうか?
 ただの飾りでしょうか、
 職人がすり身を形にする時、板があると手で持つことが出来て、形付けしやすい
 からでしょうか、
 出来あがった時に、置きやすいからでしょうか?・・・・
 いえいえ、もっと大事な役割りがあったのです。
 あの板は、ただの飾りではなく、保存していく間に余分な水分を吸い取り、
 殺菌作用も持っていたのです。

  かまぼこを食べる分だけ切って、冷蔵庫に入れるとき、板を外してラップ
 してしまう方を多くみかけます。
 「ちょっと待ってー!」と叫びたくなります。
 「伊達や酔狂で板についているんじゃないいんダヨー!」って
 かまぼこ君は泣いています。

  かまぼこは、栄養的にも優れた、先人の美意識に培われた洗練された
 伝統食です。

  どうぞ、お正月にかまぼこを見たら、この話しを思い出してくださいますように。
 
 


 

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