vol.62  買わない勇気

 
  年末が迫ると、街は買い物客でごった返す人出となります。
 不景気もどこ吹く風、新しい年に期待をかける人々は、何かと
 今年中に買い整えたくなるようです。
 かく云う私も、買い物は大好きなのです。
 とりわけ他のものは我慢しても 食べるものだけはケチりたくない人間
 なのです。
  しかし、一人や二人暮しの家庭が増えている昨今、食品の買い物
 には気をつけねば、と常ずね思っています。
 それでも何か目新しいもの、安いものを見つけると、あと先を考えず
 手が伸びてしまうのです。
 たまにはいいじゃないのーと、自己弁護するのですが、いつでもでは
 困ります。

  そうはいっても、大量に買ったものを勿体ないからと言って、食べてしまう
 のも考えものです。
 第一に、胃腸に負担をかけるし、肥満にもつながります。
 いまの若い人たちは、余ったものは、サッサと捨ててしまいます。
 潔良い!といえば、そうかも知れませんが、それはお金の無駄使い、
 地球環境にも良いとはいえません。
 エコ、エコといいますが、これは真逆の行為といえるでしょう。
  では、賢い節約はどうしたら出来るのでしょう?

  あるドイツ女性のお話し。
 日本人とよく似ているといわれるドイツ人は、やはり質実剛健で賢い民族
 です。(かつての日本人がそうであったように)
 ドイツでは、どちらのお宅でも、清潔で機能的なキッチンを持ち、シンプルで
 合理的な生活スタイルが見られます。

  まず、ドイツ人の頭の良さはキッチン周りに見てとれます。
 いつもピカピカに磨き上げられた、輝くようなキッチン。
 そのヒミツは、ドイツ女性の合理的な同時進行能力にあったのです。
  料理をはじめると、調理をしながら、傍らに濡れたタオルと渇いたタオルを
 置き、片付けを同時進行でやってしまうのです。
 料理が終わる頃には、キッチンは元通り、すっきりと片ずている!
 見事なものです。是非見習いたと思いました。

  そして、日本人と同様に、古いものでも伝統のあるものを大事にすること、
 季節感を味わうことを重んじています。
 日本でも、旧家に伺うと、いまだに古い陶磁器、漆器などを大切に使って
 おられます。お正月には、今では数十万円もするような屠蘇器揃え、お重、
 お椀、銘陶の数々が祝膳をかざります。
 またドイツでも100年以上前のマイセンの陶器でお客をお迎えするような家庭が
 存在します。
 そこには、日頃は質素でありながら、心豊かで歴史を尊ぶ共通の民族性が
 見られます。

  「食べきれないほどのものを買わない。
 ぜいたくな料理よりも心を込めたもてなしの気持を演出することに心を配る。」
 私たち日本人が忘れてしまった心根を今も持ち続けているドイツ人に学ぶところは
 多いと痛感しています。

  『使うもの、今必要なものだけを買う。
 買った食材は使いきる。 ゴミを出さない』

 ふと、何気なく欲しいものに手を出してしまう自分を戒めるために、
 いつもドイツのM夫人のことを思い出しています。
 

 
 


 




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