vol.65 春の七草

 
  明けましておめでとうございます。
 今年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
 1月7日は「七草粥」を食べるのが古くからの習わしです。
 お正月のご馳走で疲れた胃腸をいたわるために考えられた
 習慣だといわれています。
 
  江戸時代には1月7日は人日(じんじつ)と言って、五節句の
 一つでした。
 五節句の起源は中国で、1月7日を「七草の節句」、3月3日を
 「桃の節句」、5月5日を「端午の節句」、7月7日を「七夕の節句」、
 9月9日を「重陽の節句」とよんでいます。

  そして、1月7日の朝に食べるお粥を「七草の粥」というのです。
 その春の七草とは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、
 スズナ、スズシロをさします。
 今は、芹、ナズナ(ぺんぺん草)、ゴギョウ(御形、母子草)
 ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(田平子)、スズナ(蕪)、スズシロ
 (大根)という事になります。
 これらを刻んで白米の粥に混ぜたものが七草粥です。

  胃をいたわるだけでなく、野菜の不足がちのこの時季に、
 七種の野菜の生命力を補給するとは、またまた先人の智慧に
 驚きを覚えます。
 今では、スーパーや、百貨店の食品売り場で、七種をセットして
 売っていますから、本当に簡単に味合うことが出来るようになり
 ました。
  お子さまに、ちょっとほろ苦い大人の味を覚えさせるためにも
 良い機会ではないかと思います。

  そうそう、皆さんのお宅では元日にお屠蘇(とそ)を召し上がりましたか?
 おとそは、古くから伝わる伝統行事で、数種の生薬を混ぜた「とそ散」
 を味醂や日本酒に浸したものです。邪気を払い、無病息災で1年を
 過せるよう願って口にする始めてのお酒なのです。
 
  お屠蘇の由来も中国にあり、三国時代(1700年前)の名医、華侘
 (かだ)が1年中の厄除けを願って調合した薬酒が始めとされています。
 とそ散の材料となる生薬は、山椒(さんしょう)、細辛(さいしん)、
 桔梗(ききょう)、肉桂(にっけい)、防風(ぼうふう)、乾きょう(かんきょう)、
 白じゅつ(びゃくじゅつ)など。また、生姜を乾燥させたものなども入れ
 られたとも云われています。

  日本には平安時代の貴族階級に伝わり、次第に庶民の間に広がっ
 いったものと思われます。
 漢方薬をお酒に浸したものですから、体に悪い筈はないでしょう。
 今年、屠蘇散を召し上がらなかった方々、来年こそは、
 お屠蘇とおせち、そして七草粥をお忘れなくーーー

 



 

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